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どるとるの部屋


[1106] それは当たり前されど特別
詩人:どるとる [投票][編集]


疲れて帰ったそんな日はいつまでも起きてないでとっとと寝るよ
明日に疲れを残さないようにぼくはとっととやることすまして夢の中まで
なにもすることがないのに起きている必要なんてないし
それでもねむれないのは悲しいことがあるからかな

そんな夜はぴっちり閉じたカーテンを窓ごと片方だけ開け放して窓の向こう側に見える月を眺めて
夜風にあたって
少し 心を落ち着かせるんだ

いいことなんて何ひとつなかったかのようにみえる今日だけれど
今日を生きていた
それだけで幸せと思えなきゃだめさ
大きな幸せばかり求めていたらまるで暇なことを理由にして死んでしまう人のようにぼくもそのうち人生がつまらなくなって死んでしまうから

どんなに小さなことも特別なことだって気づけたときはきっと幸せになれる

それが近道って気がするんだ

それはすごく当たり前されど特別なもの

答を教えてしまったらその人の為にならない
そういうならばぼくは自分で探すよ 生きる意味 そして生きてゆく理由
形のない誓いを自分と交わしてぼくは生きてゆくんだ
ずっと生きてゆくんだ

疲れて帰って体中あちこち痛いそんな当たり前な今日でも
きっと生きてるだけで幸せだって思える気持ちがあれば
いくらでも幸せになれるはず
ぼくは だから
今 幸せ

明日もおんなじ具合に 乗り切ってゆくよ
そこに まぶしく輝く世界が あるかぎり
ぼくって人は前を向いて生きる たまに涙を流すけど それさえ力にして 何度でも何度でも 苦難を乗り越えてゆく
絶え間なく命を燃やして
そこに明日があり
ここにぼくがいる
そんな当たり前な日常がずっとずっとずっと続いてゆく
それだけのストーリー
でも幸せはそこにある
ぼくが求めてる明日も

遠く月が輝いてぼくにおやすみを言った気がしたから窓を閉めて布団にくるまった
何が起きるかわからない朝を待つように。

2010/02/23 (Tue)

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