詩人:どるとる | [投票][編集] |
静かにただ目を閉じて暗闇に目を慣らす
これからどんな悲しいことにもちゃんと笑えるように
これは他人に愛想笑い振りまきお世辞をばらまくための練習じゃないのさ
強い自分を育てるための訓練さ
悲しみや切なさがいつもぼくから離れないのはいつも楽しいことや幸せなことにはそういう邪魔なものがくっついているから
なぜか 走り出していた 雨の中
濡れながら 濡れながら ぼくはきっとなんらかの答を探そうと必死になっていたんだろう
手当たり次第
目を配っては
あれもだめ
これもだめ
つぶした芽は数知れず
それでも いまのぼくを否定するものは何もなく
だから ぼくは
いまのぼくとずっと手を繋いでいるよ
たとえ正しい時刻
狂わせたとしても
ぼくなら平気で笑えるはずだから
こんなことのために本当は笑顔はあるんじゃないけど
ぼくは安らかに
ただ安らかに
自分がこれ以上でもこれ以下でもなくありつづけることをこころよく頷いた
そんなぼくは
まるで 年がら年中雨に降られるために生まれたような
永遠の悲しみ
背負いし 雨中人
悲しいほど
遠目からでも
雨粒のような涙で
輝く 雨中人
きっと君もそんな自分抱えて生きてるんだろう?
生きているならば悲しみに涙見せるのは当然だから隠さずに強がらずにありたい
その思いはきっとぼくのこれからの課題になるだろう
それは、ぼくという人間の1ページ目からもう わかっていたこと
ただ、みんな いつもただただ生きることに忙しすぎて
思い出す 暇がないだけ
ただそれだけで今日もなりたい自分を引っ込めてただ常識に従順な自分を作り出している
でももうそんなことする必要はない
悲しみの雨にも暗闇の恐怖にも
確かにある
優しさやあたたかい光を見つけたから
悲しみがこの世界を絶望に落とすものなら
また喜びもあるから僕らは今も生きているのさ。