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どるとるの部屋


[1135] 僕と二人、手を繋いで
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人から好かれない自分を好きになれない

人から嫌われる自分など好きじゃない

人を愛せない自分なんて好きなはずもない

人から愛をもらえない自分など嫌いだ

いつでも理想にあるような完璧な自分でいたい

それは人から好かれ
決して嫌われない人だった

でも気づいてみたら
それってなんだか窮屈な世界に閉じこめられた人だって気づいたよ

面倒なこと
億劫なこと
僕は嫌いだから
人から好かれるためいろいろ繕ったり愛想振りまいたりするのなんて できるはずもない

だから 僕は自分を愛することにしたんだよ
他人を無理に愛すより
他人から無理に愛されるより
自然に自分を好きになれたほうが幸せだから
僕は僕と二人
いや ひとり
手を繋いで
このまま
終われない時を進む
心繋いで
ずっと
止まらない時を行く

孤独など鼻で笑う
強がりが涙 さそう
夕暮れがやけに目にしても笑う
妙にあの決まった時刻になると鳴り響くメロディがいい具合に僕を感動で包む

ほら それでも
なぜかなあ
優しい 気持ちだ

今だけは きっと
理解ある人から見れば
清く 見えるだろう
そのくらい 僕は今
何もかも全て
ゆるせてしまえそうな そんな開け放された気持ち

なんでもないことだけど 今 風が僕の頬を撫でた気がした
起こりうる全てがなんだか 奇跡にも感じる

大げさな気持ちよ
いつまでも 僕を照らしたまえ。

2010/03/04 (Thu)

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