詩人:どるとる | [投票][編集] |
何も言えない
何も言いたくもない
黙ったまま
僕は夜の真ん中に
ただ身を預けてる
悲しみ吹き飛ばすような不思議な力はない
だから僕は今悲しい
だけど無力じゃない
1日が終わる
長かった1日が
なんだか悲しいな
また明日もあるのに
1日にさよなら言って
少し 涙 流したら
思い立ったように
腰を上げ
見上げた空に目を閉じる
僕にはあの雨の向こうに見えている
輝く月の光
またたく星の光
何はなくとも
生きていることが
いちばんの幸せ
僕はここにいる
それを確かめられたら
忽ち
今までのこと全て
笑い話にできる
まだ悲しいことは続くもそれはそれで幸せ
理想とはまた違うけど
とどのつまりはハッピーエンドです
今、僕笑えています
何も言えないけど
何も言いたくないけど
いつもいやなことから目をそらしてしまうけど
それなりに幸せだよ
ここにある命が訴えている
ハッピーエンドは間近
ほら 駆け抜けてゆこう 夜のてっぺんを目指して
最悪極まりない始まりも終わりくらいはハッピーエンドにもっていこう。