詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙にかすむ景色の向こうで一生懸命に手を振るぼくに似たあの人
川をはさんで手を振る昨日のぼくにぼくはまださよならを言えてない
悲しくて 悲しくて
昨日のぼくがここまで追いかけて来たのかな
さよならの向こう側では 悲しい劇が繰り広げられているよ
配役はいつもでたらめ
ぼくはただいつまでも
おなじセリフに詰まり
さよならとうまく言えないよ
だって言ってしまったら今日までのぼくが全て思い出からも消えてしまう気がして
全て嘘になる気がして
手を振ることはできてもさよならは言えないんだ
涙にかすむ景色の向こうにまた今日のぼくの姿を見る
ほらきまってそのぼくは泣いてる
やっぱりさよならの言葉が悲しくても欲しいのかい?
ぼくは さよならと言えると思うかい
さよならの向こう側にいるぼくたちに言った。