詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
何をたとえ否定されても
生きていることや
生まれたことを否定することだけは誰にもできやしないから
どんなにばかにされても
ぎゃくにばかにもされなくても
ひとりぼっちでも
孤独にふるえる夜でも
終わりのないさみしさ抱えるときも
いつ止むともわからない雨をそれでも見つめてる
窓の外には雨が降る
ぼくの顔には涙が降る
そんな日は外も中も どしゃ降りの1日だからくすんだ夕暮れを眺めているだけしかできない
地面にこぼれ落ちた涙がいいようのない悲しみに変わって
ぼくはずぶぬれ
雨宿りする犬のように
からだにまとわりついた雨粒をふるい落として しばらくその場に座り込み
雨降りの景色見てる
今 雨よりずっと冷たい悲しみという雨雲から流れる涙がぼくをぬらす
ほら言葉にさえならないでしょう
それは本気で悲しいから
とても本気で悲しいから
何も言えないまま
ぼくは押し黙る
涙を ためこんで
滲んだ景色の向こうに晴れ間を期待しながらも おさえきれない涙に 悲しみ隠せないでいるよ
遠くに揺れる街の明かり
そろそろ 夕飯のいい匂いがする頃
涙も窓から 投げ捨てて また 笑おうか
気まぐれに 去る雨雲の背中 見つめながら
ぼくは 太陽みたいに笑顔輝かせて
泣き笑い繰り返す
毎日を 生きるのさ
なんのためでもなく
だれのためでもなく
ただ『今この瞬間』を
精一杯生きるために
ときには狡くもなって
でも
生きることにだけは前向きになって
なにがあっても
涙をぬぐい
前に進むため
ぼくは時を駆ける
切なさに 合図をおくりまた明日も生きるよと 信号をおくる
窓を閉めて 布団かぶって また明日
さよなら バイバイ
ぼくのそんな思いは涙にはこばれて
やがて あすという岸に行き着くのさ
そしてまた 岸に上がったぼくは今日と何ら変わらない生活の中で 生きるよ。