詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
ぼくはひとりなんだ
ほら、いつ迎えに来てくれるんだい
いつになればぼくはふたりになれるのかな
このさみしさは思うより辛いよ
いくら 君が為とはいえ
ひとりのさみしさはあの宇宙より果てしない悲しみにあふれている
それでも 君が為ぼくは待つ
君が迎えに来てくれる
そう信じたいから
ぼくはひとりの寒ささえ 笑い話にして
おもしろおかしく
涙さえ 偽り
君が為 仮面を被る
滑稽な ダンスでおどけて
観客さえ居ぬ舞台上でひとり笑う
君が為、君が為
何度も何度も騙すように繰り返して
何度でも何度でも
朝から夜へと
繰り返して
ぼくはそれでも君を待つ
疑心暗鬼を 押し殺し
君が為 ぼくは今もただひとり いつともわからぬ 夢を待つ
さみしき待ち人。