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どるとるの部屋


[1239] 微笑みの街
詩人:どるとる [投票][編集]


にわか雨に降られ
やや不機嫌な君の背中
追いかけるのは僕
本当は男の僕が
君を導かなきゃ
いけないのにね
なんて情けない
僕なのでしょう

それにしても君は歩くのが早すぎて
やっと追いつくので精一杯なのさ
もしかして君のその靴には
ジェットがついてるんじゃない?

なんてね、スマイルでごまかすのも僕

微笑みの街には嘘も偽りもなくただ人々の微笑みが咲き乱れ
罪を犯す人どころか悪いことを考えつく人すらいないのさ
理想は加速して
やがて妄想になる
妄想は煩悩になる

ほら 笑ってごらんよ
君は笑ったほうがかわいいから、なんてお世辞かなあ

さあ 微笑みの五番街にたどり着いたら
僕の家にお呼びするよ
そんなに綺麗じゃないけど特別散らかってもいないからね
まあそれなりの応対はできるだろう

こじゃれたカフェなど金がかかるからだめさ
それより僕の家へ来なよ

微笑みの街は来る者を拒まない
誰でもウェルカムさ

さあ踊ろうよ。

2010/03/27 (Sat)

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