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どるとるの部屋


[1256] あこがれ
詩人:どるとる [投票][編集]


ここからでは遠くてまるで見えないあこがれだけを残したまま
夢は静かに幻になる
つかまえようとしたけどいつも逃げられて
安い努力に半端な頑張りで追いかける日々は辛すぎた

楽してばかりの僕には
遠すぎるあこがれ
離れて当然だね

静かに耳をすますと聞こえるんだ
ゆっくり目をとじると見えるんだ
あこがれのあの夢
素敵な素敵な未来

木の葉舞い散る
切ない 並木道
浮き沈み はげしい
心 ぶら下げ歩く
哀愁の日曜日
まるで全てのやる気が失われそうな
穏やかすぎる日曜日

あこがれていたものの少しだって近づけられなかった
似ても似つかない醜いばかりの未来に僕は立っているんだ

燃えきってはまた舞い戻る不死のあこがれだけを残したまま
この僕を 限りない切なさで満たして

まだ少し寒い
並木道へと風は吹く。

2010/04/01 (Thu)

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