詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつのまにか 時は過ぎて
いつのまにか 大人になって
いつのまにか 何もかも落ち着いて
いつのまにか 後戻りできないところまで来て
いつのまにか 今日も静かな夜がほらそこに
月明かりに照らされて思いを吐き出して
人前じゃ見せられない涙がたくさんこぼれた
いつのまにか すべてがうまいこと片付いて
いつのまにか あきらめてきた夢のほうから僕をあきらめて
やがて信頼は崩れ
期待もされなくなったころ
ため息で曇る窓硝子
見る景色見る景色にじんでしまうのは
涙がとめどなくあふれてるから
言葉はなんの役にも 立たない
降り続く雨の中
立ちつくす僕がいるだけ
いつのまにか
いつのまにかで
見送ってきた日々が何もかもきれいさっぱり洗い流され
空っぽの心だけが
残っているだけ
夕暮れが涙をそそる
ほら、街明かりちらほら
いつのまにか…
いつのまにか…
明日やればいい
今日じゃなくていい
見送ってきた日々に
めぐってきた未来はあまりにも想像そのままで後悔することすら面倒に思うような
そんな未来になった
いつのまにか…
いつのまにか…。