詩人:どるとる | [投票][編集] |
持ち得る言葉をすべてなくして
何も言えなくなった
そんなときが誰にもあるように僕にもあるのさ
とめどない涙の止め方を知っているならばおしえてほしい
今日はこんなに晴れているのに心は裏腹に雨降り
期待どおりにいかない日々が続くと
苛立ちもそれにあわせてつのっていくよ
面倒くさくって
何もやる気はしないけど
僕はきっと生きていくことだけはやめないから
それだけはやめないから
悲しくても生きていくから
誰にとはなく誓ったんだよ
また僕に夜が来て
僕はただ月を眺めて
揺れる町の明かりを
ぼんやり眺めてる
数々の心配事も
不安なこともすべて
消し去ることができるなら幸せになれるのにな
そんな無理なことを考えながら僕はただ生きていたんだ
そしてまた持ち得るすべての言葉なくしたとき
僕は何を語るのか
移ろい変わる季節の中で空は色を変え
この僕にまた新しい季節をはこぶ
あざやかな色をした風が吹いて
深呼吸したら
イメージは生まれる
なくしながら
生み出しながら
今日もここにいる
僕はここにいる。