詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙は流れ流れて
悲しみになり
やがて僕の心を
その色に染めた
それでも明日になれば何事も無かったみたいに風に吹かれて流れる時を過ごした
風は僕に何も言わないし僕も風に何も言わないけれど
なぜか寂しいときなんとなく悲しいとき僕は風に吹かれてた
真っ赤な夕陽が瞳の中ですぐ目の前でゆっくり沈めば
また涙は流れ流れて見る景色見る景色全てをぼやかすだろう
まるで冬に降る雨のような甘えのない冷たさが僕を濡らし続けてるようだ
人には悲しみへの免疫力なんて無いことに気づくまもなく僕はなんとなくわかってた
だから悲しみには強く立ち向かわなきゃと思ったんだ
風に吹かれて今日も平穏無事に1日を過ごせた
そんな幸せなはずの事実にさえもため息をついて明日が来ること嫌だな嫌だなと繰り返すだけだけど
本当は知ってる
自分が一番
今を生きれるその楽しさとありがたみを
だから笑う 明日もどこかでふゅりらら
風に吹かれて
ほら夕闇の黒と夕暮れのオレンジが混ざった空の下の僕らの街にすこしずつ命の明かりが灯る
今日もみんな生きてる
僕も
それだけで幸せだな
そう思える今が
風がおしえてくれた
君は今日もそして明日も生きてるよと
だから涙はこぼれてしまうんだなあ
明日へとつづく今日の続きのストーリー
明日は少し優しい気持ちで迎えられそうだ
今日も風に吹かれていられたから
全てはそんな単純な答で歩いていける
どこまでも。