詩人:どるとる | [投票][編集] |
アナがぽっかりとあいたような僕のムネの中風が吹くたびにからだの中フュルリ通り抜けて切ない気持ちになる
意中の君に見事にふられてさ
落ち込む僕を励ましてくれたのは笑顔だけはまぶしいあの人
今までずっと傍にいたのに気づかなかった僕は鈍感なのかな
てくてく歩く僕の後ろ 君は後ろ手に何か隠して 気づかれないようについてくる
でもバレバレなのさ
僕がねえって声をかけたら君はびっくりしたように 飛び跳ねて笑っていたけど…
恋したあの子とは打って変わって男勝りな君の気持ち
箱を開けるように知ったのは君が僕にいきなり抱きついてきて好きだって言ったから
涙があふれるくらい
僕は嬉しかった
ひとりはさみしいからね
ドーナッツみたいに
心にあいた僕のこのアナをふさいでくれるような人がもしも一番好きなあの子じゃなくても僕のこと大事に思ってくれる君ならば それは適任なはずなのだ
もしやあの子よりも
これは運命なのか
はたまた偶然なのか
君は僕の幼なじみ
トントン拍子に僕のドーナッツは埋まって 代わりに愛であふれているムネの中
気づいたその瞬間が素敵な恋のはじまり
今はほら手を繋ぐことさえもためらわず僕からできるよ
少し大人にしては背の小さな君だけど
僕には最高のエンジェル
ドーナッツみたいに
心にあいた僕のこのアナをふさいでくれるような人がもしも一番好きなあの子じゃなくても僕のこと大事に思ってくれる君ならば それは適任なはずなのだ
もしやあの子よりも
出会いひとつが永遠にもなるってこと
僕が一番知ってるから
悲しいとき 切ないとき 思い出すあの失恋
ハートが欠けたみたいな はじめての痛み
でも今は君っていう愛すべき人がいるからぜんぜん悲しくないよ
さよならドーナッツ
手を振り お別れ
一度埋まった穴はもうあくことはない
心に風が吹く夜は別さ。