詩人:どるとる | [投票][編集] |
オレンジ色の空を背景にズボンのポッケに手を突っ込んで
ちょっとだけ黄昏ていたんだ
今日も言葉には出さなくてもさよならの時はやっぱりおとずれて 太陽はいつものようにいつもの顔して沈んでゆく
走ったり歩いてみたり 何かと忙しい毎日を僕は今日もため息ばかりついて過ごした
熱いコーヒーも気づけば冷める
そのように時間はその時は長く感じても「あっ」という間に過ぎる
口笛を 吹き鳴らす
カラスが頭の上で僕を追い越す
五時のチャイムが遠くで鳴り出す
僕の心は今 切ない気持ちであふれてるんだけどなぜだか どこか優しい気持ち
感情的なこの僕の胸が熱くなるよ
センチメンタルというほどのことじゃないけれど
大げさにいうならばもしかしたらそんな感じかもしれない
夕暮れになって
五時のチャイム
聞くとなぜか
そんな気持ちになるのさ
だから、涙が しぜんとこぼれちゃうのかな
暗くなるまえに
さあ お家に帰ろう
街の灯をつれて
ポッケから手を出して 明日をつかもう
悲しみなど 目じゃないぜ
強がりとはちょっと違うぜ
最後の捨てぜりふも素敵に輝く夜
何も特別なことなんか望まないから
明日もまた今日みたいな日であれと願うばかりさ
なんてね 言ってみただけ。