詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
のび太くんみたいにいじめられっ子だった
僕の少年時代は今も思い出せばまるで昨日のように思い出せる
僕にもしずかちゃんみたいなかわいい女友達がきっといて
未来はのぞけないけどその子はさりげなく僕の未来のお嫁さんだったりして
押し入れの中に隠した秘密基地で眠った
思えば僕も昼寝の天才だった
あやとりは苦手だったけど射的は得意だった
そんないくつかの類似点見受けられるから
のび太くんみたいな僕がここにいるのさ
思えばね テストも
0点とはいかなくてもひと桁ばかりだったね
ママに叱られてばっかだったね
引き出しの中の22世紀まで時間なんて関係なく一週間ばかり ちょっと未来旅行に行こう
ネコ型ロボットの四次元ポケットのふしぎな道具で困難乗り越えたりして
ふしぎな夢を見ているよいつも
でも、気づけば
僕はのび太じゃなくてただのどこにでもいるただの少年で
いじめられっ子をぶちのめす道具も空をとぶタケコプターもなにもなくて
しずかちゃんみたいなガールフレンドもいなくて
ドラえもんならそこにいるよねって探してみるけどどこにもいなくて
なんだか夢なのに泣けてきたんだ
引き出しあけたら
そこはただの引き出しだったよ
22世紀の未来へつづくタイムマシーンまで夢だったなら
僕ののび太じゃなくてただの少年なのかな
でも夢見る誰もがのび太くんなんだね
こころ優しいその瞳にうつる世界はいつでも七色に輝いて
僕をふしぎな世界に連れて行ってくれる
引き出しの中の22世紀
真っ暗闇 何も見えない
飛び込めば 摩訶不思議な物語のはじまり
裸眼で 空を眺め
先生に廊下に立たされて それでもにやける
突然のテストに目を回し その結果に激怒するママにお説教されている
そんな日々の繰り返しさ
見えない未来に僕らは夢を見てる
覗き見できないから楽しい
この足で歩くから意味があるんだ。