詩人:どるとる | [投票][編集] |
暖かなひだまりの中で幸せそうな笑顔浮かべて
『青い空だね 白い雲だね』とありふれた景色を全力で喜ぶ君はとても素直でかわいらしい
赤い屋根と白いイスとテーブル
子犬が一匹
そして君
幸せを絵に描いたような…
そこにある
ここにある
どこにでも
気づけば
いつもある
あそこにも
ここにだって
ほらね 幸せは何気ない場所にさりげなく咲いてるんだよ
隠れてなんていないさ
目をこらして見てごらん
何気ない景色の中にある限りない幸せの花々
それはいつか消えてしまう
だけど生きてるうちはいつもそこにある
シャボン玉のような幸せ
たとえばこの街に咲くたくさんの笑顔のひとつひとつ
見えない幸せなんて
この世界には何ひとつないんだ
見えない幸せがあるとするなら それは欲望が見せる醜い幻
ありもしない
蜃気楼なんだ
そんなものより
ずっと素晴らしい
幸せは君のそばにあるのに…
そこにある
ここにある
どこにでも
気づけば
いつもある
あそこにも
ここにだって
ほらね 幸せは何気ない場所にさりげなく咲いてるんだよ
それは やがて 枯れてしまう
だから ひとは 生きてゆく
百年あまりの与えられた時間の中で ウタカタの幸せを抱きしめる
幸せはシャボン玉のように永くは続かないけれど
今ここにあるはずの自分に残された時間を精一杯生きることだけに頑張れてればそれは何より素晴らしい
天まで昇る
あのシャボン玉のように僕もやがて空へ昇るだろう
だからそれまで
この世界をふわふわと旅しよう
時には人を愛してみたりして
時には人に愛されたりしたりして
どんなことがあっても生きること
それだけはあきらめないで
ゆっくり
いそがないで
歩いてゆこう
シャボン玉のように。