詩人:どるとる | [投票][編集] |
楽しい食卓に並ぶ
美味しそうな夕飯
今日はハンバーグとポテトサラダとアツアツのスープ
でもひとりぼっちなんだよ
目の前には誰も座ってない空席の椅子
テレビのブラウン管に映るのはくだらないコメディアニメ
窓も閉めた
鍵も掛けた
何もすることがない
もしも愛する人がいたならトランプやテレビゲームで盛り上がれるのに
やたら静かな部屋だからさみしさも際だつね
太陽がまだ沈んでない僕の心の中
熱いんだ 切ないんだ
つめたい月の光さえ届かない夜だから
僕は目に見えない涙こぼしながら
仕方ないねっていうかのようにゆっくり夜に沈む太陽を心で感じたんだ
あいかわらず明日も美味しそうな夕飯も楽しい食卓も色鮮やかな食器も誰かを迎え入れるような準備も整ってるのに
話す人さえここにはいない
僕がいるだけ
僕の部屋じゃ
太陽は夜に沈む
みょうに明るい
部屋だから
月が朝だと勘違いして僕の部屋には月は遅れてやって来る。