詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕のこの頼りない背中に身をあずけるなら
覚悟と度胸が必要さ
人生の歩き方さえままならぬ
僕だから
ケガは日常茶飯事さ
僕の神懸かり的な
テクニックで
日々走り続けて
危ういハンドルさばきも味がある
ヘタクソドライバー
君を助手席に乗せて走るよ 走るよ
僕みたいな情けない人間にすべてあずけるなら
それなりのことには堪えられなきゃだめだよ
ヘタクソな僕が動かす 日々はとても危ういけど
ドライバーはいつも笑う 君の横
すんなりかわせない
悲しみに泣いては
すぐに弱音を吐く
そんな僕だけど
ヘタクソなドライブは続く
君が身をあずけた僕さ
さあ
ヘアピンカーブだ
あのカーブ
曲がれたら
きっと僕らの人生は
バラ色だろう
なんてね 言いながら
くだらない会話に花を咲かせて
ドライブは続く
あの世の果てまで
ふたりの愛も続く
危ないくらい
時々あちこち
ぶつけながらも
そんなことさえ
笑い話に変えて
やがてその傷跡は
素晴らしい足跡になる
そして振り返る時
そこには何が見える?
傷だらけなのに幸せさ
危ないドライブ
明日も安全運転で
のんびり
のろのろ
行きましょうよ。