詩人:どるとる | [投票][編集] |
何も言えない夜に語る口笛はナイフのように突き刺さる
心に届く不穏なメッセージ 生唾とともに飲み込む夕べ
間違いはナイフで
切り刻んでしまえば
0から始まる
純白のストーリー
最初の一歩が汚れた血に染まらぬように
ひたすら誠実を守るあなたの姿に私は恋する
あなたの言葉は時にナイフのよう
だけれどそれが時に快感にも変わる
果物 二つに切り裂いたら あふれて止まらない果汁に生唾を飲み込む
闇に食われる月
月食の夜
間違いはナイフで
切り刻んでしまえば
0から始まる
純白のストーリー
最初の一歩が汚れた血に染まらぬように
ひたすら誠実を守るあなたの姿に私は恋する
見えない筆がどこかからおろされ
描かれた世界に私とあなたがいる真実
それはただひとつの救いの道
甘美なる調べ
きこえるその時
私は私でない
私に生まれ変わる
ナイフのような
痩せこけた
心の魔物に
月に吠える獣のように私の中の何かがふいにあなたを殺す。