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どるとるの部屋


[168] のんびり歩こう
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の毎日はほんと朝から晩まで
ずっと笑いっぱなしさ
心だけは豊かなのが取り柄
そしてそれ以外はなにもないのが僕の悲しいところ

それでも僕はいつも思うんだ
生きているだけでお日さまおがめるならそれだけでいいかなと

夢だとか愛だとか甲斐性だとか将来性だとか
そんなものよりずっと生きていることが大事でしょう
たとえば人から好きになられるならば
ワタシはあなたの付属品(おまけ)に魅力を感じたんじゃないの、無防備な裸のあなたにワタシは魅力を感じたの
そんなことを言ってくれる人と生きていたい

だから走るより僕は歩きたい
誰かが必死こいて人生を走っているそのずっと後ろをのんびりとふたり歩く感じで
どうせ一度きりの人生ならばそれくらい個人の権利とかでゆるされるだろう?
僕の見つめるその先にお日さまがまた昇る
とてもきれいだな
急いでいたらとても見れないよ
だから走るより歩こう
この人生という時間制限がやたら長いマラソンを歩こう
走る必要なんかどこにもないさ
追い越させてやれ
別に気にしない
僕は君と歩くから
口笛吹き吹き
スキップ踏み踏み
僕は君と歩くから

気にしないぜ

この人生は早い者勝ちのレースじゃない
野蛮だな 急ぐ人

そんなに急いでどこにいくの?
夢だなんて愛だなんて僕には気ままなすきま風
すぐに消えていくだけ

すべては朝から晩までのその繰り返しの果てのどこかで始まり終わること

なれど人はそれをとても尊く思うのさ
不思議なものだね

まあ何にしても
僕らに走るのは向いてない
だからね
のんびり歩こう
ゆっくり生きよう
明日も いつの未来も
速さは変えずに
このままのスピードで墓まで歩こう。

2009/09/23 (Wed)

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