詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとりきじゃ手に負えないくらい悲しみがかさんだときには
せめて一緒にいるから
泣かないでとはいわないよ
気がすむまで泣いたって全然いいんだぜ
この胸や背中を必要とあらば貸してあげるから
思いを吐き出してしまいなさい
ひとつだって取りこぼさずに君の話をいくらでも聞くから
大好きだって伝えるだけで胸が痛むなら
それは本物だって気づいたときからすべては始まっていた
ほんのささいなそよ風にさえふるえる臆病な僕にも与えられた愛をどんなふうに守っていこうか
考えてるうちに君は僕の心にもう返せないくらいたくさんの愛をくれている
まったくもう仕方ないよね
自分でも思うくらいさ
それでも世界一愛してくれる君が大好きな僕だから
誇りは捨てず
自信をもって
君を愛していきたい
いつしか暗闇に落ちてしまうはずだった
孤独な僕を救った一抹の光
絶え間ないぬくもり
見返りなんか求めないまっすぐなその瞳に今日も僕は恋をしている
出会ったころと同じように変わらないぬくもりの中で息をしている
深く息を吸い込み
おもむろ
振り返れば
そこには
いつもの微笑みが
ホッとするくらい
あたりまえに
ある幸せに
包まれて
守られて
そして愛されて
僕も愛して
そんな繰り返しが
繰り返されてゆく
毎日の中で
二人はだんだん
ひとつになってゆくんだ
手を差し出しただけでどこにでも出かけてしまえる
不思議な旅のような
この人生
明日も僕らは笑ったり泣いたり忙しくなるだろうね
伝わるぬくもり
伝えるぬくもり
何が愛で
何が優しさなのか
わかりかねながら
解き明かしながら
少しずつ少しずつ
研ぎ澄まされてゆく
聞こえなかった
心の声に耳をすませば
本当の君が見えてくる
君のすべてを知りたいから
君のすべてに関わりたいから
ぬくもりってものはそのために人をおだやかにするのだと思う。