詩人:どるとる | [投票][編集] |
ねえ僕は生まれて
よかったのかな
悪かったのかな
そんなこと誰かに聞いてもしかたないのに
思わず聞きたくなるほど自分の存在がたまに消えそうになる
でも自分は誰かと比べたなら
やっぱりいちばん
大切で大事でかわいいもんだよね
黄昏る中で
電柱の細長い影の下で
明かりがつくまで
立ちつくす僕は
こんな僕でも
照らしてくれる
街灯の光が灯るのを待つ
ポッケにつめ込んだ
切なさは言い知れないむなしさと痛みをはらんで僕を悩ませる
夜が来たから
見られたくない
心の中 隠そう
さみしい気持ちも
切ない気持ちも
風に流して
忘れてしまおう
並木道に落ちてる
葉っぱが風に舞い上がるように
僕も風に吹かれて
カレンダーの数字を飛び越えてやっとたどり着いた9月に栞をはさんで
明日も今日の続きから 物語ははじまる
中途半端のストーリー 死ぬまでずっと
時間は僕を離さない
嫌みなヤツらは嘲笑い
優しい人たちは気遣い
そこにある日常を食らう獣のように日々を食いつぶして
さも楽しいように笑う嘘っぱちの僕の中のやましさを呪いながら
広がる涙ににじむ景色に夜空に浮かぶ月は静かに溶ける
純白のストーリー
汚れのない日々
少しずつひずむ心
感動することさえできなくなった
たまらずあふれる涙
この気持ちの正体がわからない
立ち止まっては
また歩き出すけど
いつになれば
たどり着けるだろう
夢見た場所に
描いてた未来に。