詩人:どるとる | [投票][編集] |
笑えなくなって
どれくらい経つんだろう
誰かの言葉などどうでもいい
笑いたくもないのに
笑う必要はない
笑いたくないなら
無理して笑うな
世の中にはそんな乾いた笑いが咲き乱れてる
今日もまた感情の種をどこかに落としてきた 咲くことはない
感情から生まれるのは確かに笑いや涙だけれどそれは心の中で咲く花だから
種を愚痴や文句として道端にばらまくならなんの花にもならないさ
べつに
笑いたくもないし
泣きたくもない
怒りたいことなら
たくさんあるけど
それももう疲れた
感情など僕には必要でないのかもしれない
喜びや悲しみなどなくたって世の中を生きるのにきっとそれほど苦労はしないはず
友達や愛するひとなど必要としない僕にはなおさら…
そんな歪んだ気持ちでいつも曇り空眺めて
咲きそうな感情の花を握りつぶすんだ
心からの笑いのない世界になど笑ってやることはない
世にいう素直な感情と偏見をもって
僕はこの世界に無表情でいよう
時々積み重なった憎しみと苛立ちをこぼして感情の種が唯一咲かす涙を路地裏で拭おう
僕の明日は限りない闇と限りない憎悪にあふれてる
もう天使には戻れない
堕天使でもない
僕は完全なる悪魔さ
ほら また 咲いてる
不平と不屈に抑えきれない思いが花を開こうとしてる
そしてその花粉で僕を侵そうとしてる
誰かを憎め
蹴られたら
蹴り返せなどと
負の感情を
手当たり次第に
心にばらまいて
感情のすべてを
負の感情で
埋めつくして。