ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > プレゼント

どるとるの部屋


[1822] プレゼント
詩人:どるとる [投票][編集]


私の名はとりあえず旅人とでも名乗ろうか
そして私の人生は
始まりから終わりまでずっと果てしない旅とでももうしましょうか

浮かんでは沈む太陽はそれこそ何度も何度でも
同じことを繰り返す僕らのようにいつもの仕事をこなすように僕らを照らしてくれる

偶然か運命かはわからないけど
たとえばここに生まれて くだらないことにだって笑いあえる
そんなありふれた幸せともう一度 向き合ってみれば 案外たやすく感謝できる自分がいるはずなんだよ

今日が雨だって
晴れたって
きっと素直に心から
喜べる出来事が誰にでもあるように祈る

今日という日は
美しくいえば
神様からのプレゼント
そして明日も
過ぎ去った日も
全部全部
僕が見るもの
僕が感じるもの
それはみんなプレゼント

こうして目をつむれば
忘れられないくらいの悲しい記憶もある
だけれど僕を照らす光もきっとある

僕が何を探しているんだろう
僕は何を求めているんだろう
生きる理由はなくても
生まれたからには
何かを探すため
何かを求めるため
僕はここにいる

さあ 繰り返す絶え間ない時間の向こう側に今はまだ見えない幸せを先に描いてしまおう
そこに向かうために

街路灯が何かの行列のように並び
誰かの帰り道を照らす
ふと見上げた夜空に月が光る
なんだか優しい気持ちになれる

今日という日は
明日になればまるで夢のように消えてしまうけど
やがて訪れるこの世界にさよならをすることさえ運命だというなら きっと今生きていることにも大きな意味があって
それは永遠だと思え
生きてるこの時間がけっして悲しくならないように

今日という日は
美しくいえば
神様からのプレゼント
そして明日も
過ぎ去った日も
全部全部
僕が見るもの
僕が感じるもの
それはみんなプレゼント

知らないあいだに受け取った日から僕は僕になった
運命より素敵な出来事。

2010/09/13 (Mon)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -