詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつも君の笑顔をこの窓から見ていたよ
君のその素敵な笑顔はまぶしい太陽のよう
どんなに落ち込んでいても元気をくれるよ
そっと 窓を伝う雨粒は
まるで空が泣いてるようだって君が言った
天気がわるいと二人の機嫌も自然とわるくなったね
口づけさえできなかった
ただ手をつなぐことさえ恥ずかしかった
恥じらいの季節の中で恋をしていたね
僕らは
通り過ぎた夏はまるで万華鏡のように
振り返れば素敵な思い出が瞳の奥できらめいて輝くのだ
隣で 笑う人が君じゃないのが淋しいけど今はお互いに愛し合うべき人がいて
昔を懐かしんでもあの頃の情熱をまたたぎらせて
思い出を追いかける気にはなれないよ
今 僕の瞳に浮かぶ
君の白いドレス
二人を祝うように
鳴り響く 鐘の音
好きだと言えないまま見送ってきた日々が僕に残したのは
もう間に合わない
はるか昔の小さな
切符一枚
遠ざかる背中に
声もかけられないまま
君の髪が風になびいて
涙でにじむ景色に溶けたオレンジ色
何もかもが夢のようにはいかなかった
だけれどどこかこれで良かった気もしてる
涙と笑顔にはさまれるようにして続くストーリー
ヒロインだった人はあなたが決めた人を選んだだけ
主人公はただ引き下がるのさ
僕はただ君の幸せを祈る それだけだよ
悲しくても
切なくても
続くストーリー
めくられていくページ
逆らえない
抗えない
時の流れ そのたの運命
誰もいない人気のなくなった並木道に風が吹き抜けたそのあとは 何が残る?
切なさと淋しさの連鎖反応
ああ 悲しや
降り止まない雨。