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どるとるの部屋


[1860] そこにいるだけの人
詩人:どるとる [投票][編集]


あなたがそこにいるだけで
その場の雰囲気が明るくなる
どんなに暗い夜でも
あなたがそばにいるだけで
悲しいことも忘れてまたいつもみたいに笑えるよ

この思いに気づいた時より
多分ずっと前から
僕は君に愛されていた
思えば始まりも何もかも全部君の存在に突き動かされていたね

それは偶然なのか運命なのか
そこに咲いていた
花に恋をしたのさ
僕は

誰かにはそこにいるだけの人でも
僕にはそこにいるだけで
それだけでもう大助かり

きっと永遠にいつまでも変わらないよ
僕の好きな君がそこにいて
君の好きな僕がここにいて
ふたりは恥ずかしそうに肩をならべて
朝でも夜でも楽しくお話をするだろう
たくさんの思い出を不器用に重ねながら
時々 ぶつかり合って
明日も笑ったり泣いたり それなりに暮らしてゆくのだろう

雨のち晴れを繰り返す毎日の中だけど
上がり下がりのはげしい坂道のぼるように ため息が出ちゃうくらい毎日は大変だけどきっと生きていれば楽しいことがある
それに気づく時
その意味を知る時
何よりも幸せになれる
すべての始まり
それはあなたから
僕がいちばん幸せ感じた出会いだよ

涙っていうしょっぱい雨粒が目の前に壁をつくって太陽の光はばむとき
僕は君さえ見れなくなるけど君のぬくもりだけは手を伝ってわかる
だからまた歩き出せる

それはきっと運命でも偶然でもないよ
出会うべくして出会ったなんてロマンチックな見方もいいけどね 確かなことはいくら探しだってただひとつ
生きる喜びはいくつもあったって迷ってしまうだけだから
君を愛してる
だから君だけを
見つめつづける
それだけさ

ただそこにいるだけなのに
そこにいてくれるだけで
人ひとりを幸せにできる

君は大きな大きな太陽
そこにいるだけで
意味をなしている

僕も君にとってのそんな存在になりたいな
夢じゃなくて
いつかきっと。

2010/09/29 (Wed)

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