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どるとるの部屋


[1873] ひとしずく
詩人:どるとる [投票][編集]


ひらひら 落ちてく
こぼれる雫のように

日々胸に刻まれる生きてるしるしを今日も確かめて

見えない地図を広げよう
何処へ行こうか
風に吹かれて
気の向くまま
歩き続ける

こぼれる涙と
浮かべた笑顔が
混ざり合って
重なり合って
ひとつになった時
それは思い出という
素敵な記憶になるから
もっと泣くんだ
もっと笑うんだ
見えない足跡を残そう
この心の中に

偶然ポタリと 地面に落ちた朝露のように
生まれたきっかけなんて些細な出来心だけど そこにはきっと果てしない愛が在るから

血潮めぐる命の灯
消える まさにその時まで
ただゆっくりと
限りない世界を
終わりへと向かい
落ちてく僕というひとしずくは変わらない日々を大切にくり返すよ

笑顔咲く日も
笑顔散る日も
涙降る日も
病める日も
どんな時だって
僕はここで
生きていくつもりさ

さあ 夜明けが来たら予定もない 自由な旅がはじまる

一歩 踏み出したら
もう そこからが
旅立ちだよ

光に目を細め
影に身をひそめ
時には晴れにめぐまれ
時には雨に降られて

僕の毎日はつづきます
花が咲くように
いつか枯れるように

変わらないさだめを胸に僕も大きく咲いて散るときも大きく散っていきたい

あの太陽のような
あの夕陽のような
美しい 輝きを纏って。

2010/10/02 (Sat)

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