詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙が流れて仕方ない時は涙にまかせて泣くとしよう
だけれど気になる
涙が流れていくそのゆくえ
涙はどこへ流れていくのだろう
涙の足跡をたどってもわかりはしないのさ
だってさ涙は足跡なんか残さないのだから
でも涙を流したそのあとの人の心は空っぽになっているから
何がそんなに悲しかったのか何でそんなに泣いていたのか
なんとなく忘れてる
涙が嫌な記憶を少しだけ洗い流したから
ポタリ
涙がこぼれ落ちても
僕はまた明日のページをめくるだろう
涙でぐっしょり濡れた今日のページを震える手でめくるだろう
気がつけば僕の自由な権利などなにもなく誰にも等しく存在する明日がくる
そしていつか繰り返せば終わりがくる
悲しいときや
寂しいときの
涙とは比べものにならないくらいの温かさで熱いくらいに胸は燃え上がる
この優しい温かさはなんなんだろう
感じたことのないような温かさは
それが
涙の灯(あかり)なんだね
暗闇の中でも迷わないようにまた出口に戻れるように
誰かがともした灯(あかり)なんだね
また涙流れてしまうくらい温かいよ
涙に涙が積み重なってとてもとても止まる気配はない
でも一言
ありがとう
だけ伝えたいな
涙は悲しみだけの象徴じゃない
喜びの象徴でも
感動の象徴でも
あるんだ
だからこそともったんだ 心に涙の灯(あかり)が
今、僕の心 体中
こんなに温かい
こんなに胸一杯
嬉しすぎて
言葉にもならない
すべてが驚くほど
真っ白
涙のひとつひとつが時間の粒のようにこぼれては夜に傾いていく 涙は時間を気にさせないけどなんだか優しすぎてまた泣きたくなるからちょっと好きにはなれないけど
この痛みが僕にはちょっと心地いいんだ
その真っ白な景色の中で見た
あなたの笑顔
そして涙
明日も続くかな
こんなストーリー。