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どるとるの部屋


[1928] 目覚めし時の訪れに
詩人:どるとる [投票][編集]


夢見し時の訪れに僕はただひとりみんなからだいぶ遅れて夢の扉をひらいた

long time lan
駆け抜けた
長い長い時間の端っこでずっと夜になるのを待っていたよ

懐かしい匂いがする
懐かしい景色が見える
懐かしい色に染まる
懐かしい誰かに会える

長く終わりなんてなさそうな夢の中で
いいとこで続きになるテレビみたいに
ほら 目覚ましが鳴る
僕は目を覚ます

カーテンをひらけば
太陽の光がまぶしい
つよい日差しに目をぎゅっとつむりまた目をあければ
ひらけた世界に
嘘偽りはなく
ただ美しさだけがありありとそこにある

偽ることなどできないのさ
それは美しいと呼ぶほかにはないから

だから僕はいう
目覚めし時の訪れに

いつもの世界なのになんと美しい世界なんだろう、と。

2010/10/16 (Sat)

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