詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢見し時の訪れに僕はただひとりみんなからだいぶ遅れて夢の扉をひらいた
long time lan
駆け抜けた
長い長い時間の端っこでずっと夜になるのを待っていたよ
懐かしい匂いがする
懐かしい景色が見える
懐かしい色に染まる
懐かしい誰かに会える
長く終わりなんてなさそうな夢の中で
いいとこで続きになるテレビみたいに
ほら 目覚ましが鳴る
僕は目を覚ます
カーテンをひらけば
太陽の光がまぶしい
つよい日差しに目をぎゅっとつむりまた目をあければ
ひらけた世界に
嘘偽りはなく
ただ美しさだけがありありとそこにある
偽ることなどできないのさ
それは美しいと呼ぶほかにはないから
だから僕はいう
目覚めし時の訪れに
いつもの世界なのになんと美しい世界なんだろう、と。