詩人:どるとる | [投票][編集] |
キレイゴトがみょうに耳につく世の中ですね
あいつは言いたくもないのにね
つまらぬお世辞を言ってやがるとか
あいつは見せたくもないのにね
愛想笑いしてるとか
いやに考えてしまう
嘘ときれい事だらけのこの世界では
どこへ逃げても
待ってるのは
誰かに従わなければ生きれない現状
ルールを破ってでも
自分だけの世界を貫き通そうと思ったら完全なる自由はこの街には無いね
今日も社会という傘下で
懐をあたためてるのに悲しみの雨に降られてはこっそり 泣いている僕がいます
空はもう黄昏時
僕は帰り道の途中
夜の冴えた空気が
心をさみしくさせる
飲み屋の提灯が
僕に手招きする
僕の居場所はどこですか?
物言わぬ月さえあんなに輝いてるのに
僕はなに、しょぼくれてるんだろうね
まったくねばかばかしくなるよね
でもねこのせつなさはいつまでもぬぐえそうにないよ
涙を風に流しても
明日には涙はもどるから
言い訳で理屈をその場しのぎ ねじ伏せても現実は厳しい
今日も僕の心はさみしさでいっぱいさ
帰り道すれ違う人も同じような顔してた
みょうな親近感がぎゃくにせつないよ
赤提灯にさそわれて
立ち寄った飲み屋のいちばん奥の椅子で背中をまるめ
焼酎をちびちびするような毎日が日常さ
大人ってあの頃こんなにつまらなく見えたでしょうか?
嘘をついて逃げようとする自分も
愛想笑いやお世辞でヨイショしようとする自分もキライさ
願うなら早く 長生きせずに 死んでくれといいたい
これ以上 恥をかかぬよう。