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どるとるの部屋


[1942] 見えない翼
詩人:どるとる [投票][編集]


確かなはずの天気予報をうのみにしたどこかの誰かさんは
予報にもない雨に降られてずぶ濡れ
いいさ、濡れて帰るさ
傘なんかなくても
みっともない涙なんか流さない
君が慰めてくれるから 僕は大丈夫さ

見るからに悲しい色で揺れてる街並みが雨雲で覆われている
この雨が通り過ぎたらまた笑えるかな

目には見えない翼で
どこへ飛んでいこうかな
ぬかるみにはまったように動けない僕のうたれ弱い心が動き始めたら
この雨もやむかな

たとえば僕は旅人で
たとえばこの世界がその舞台で
やがて終わりがくればそこが旅の終わり
違うさ 旅は死んでからでも永遠につづくよ

太陽が今日も沈んでいくよ せつなさはしかたないさ
涙をポロポロこぼして ため息ついて
ズタボロになって
君が慰めてくれて
繰り返すそんな毎日がくれる幸せ

まるい光の中で
あたたかいぬくもりを感じながら

僕は見えない翼で
どこまでだって行ける
イメージから抜け出して 夢は現実になる

きっと いつの日か。

2010/10/22 (Fri)

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