詩人:どるとる | [投票][編集] |
雪が降る季節は
悲しくなるのさ
この胸の中に
あなたの笑顔が
あざやかによみがえるから
手のひらの落ちた
小さな雪のかけら
あっという間に
溶けて消えた
並木道の枝々を
白い雪がかざると
まるで桜のようで
「春」も過ぎて
「夏」も過ぎて
「冬」になって
寒さにふるえて
気づけば
あなたのこと思う僕がいたよ
どうして悲しくなるのかな?
あなたの笑顔が消えないんだ
会いたい…
ポケットに
むりやり
押し込めた記憶
それは忘れなければいけない記憶なのに
いつまでも
いつまでも
大切な思い出
あなたがくれた時間は
あなたが見せた笑顔は
僕にまぶしいほどの光をくれたから
今年も僕の住むこの街に雪は降るだろう
白い雪がこの街を埋めつくすだろう
そして言葉なんてなくても僕は心の中だけで君を思うだろう
きっとあなたのことは忘れなければいけない記憶で
だけれどそれ以上に大切な思い出だから
このまま
心の中の冬の季節に閉じこめるよ
あなたへの思いは
まだ消せそうにない
でもね降り積もる雪桜を眺めるたびに気づくよ
あなたと出会えたことは間違いなんかじゃなかったと
やがて溶けてしまう
桜が散るように
でもまた春になれば
あざやかな桜が木々をかざるだろう
部屋の窓をかすめる雪のかけら
ふと目をとじて
あなたを思う冬
あたたかい涙が
心をあたためてくれる
窓をとじて
夢に沈めば
まぶたの裏に咲いてる雪桜
白い光が輝く
それはきっと君の笑顔。