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どるとるの部屋


[1960] 一葉
詩人:どるとる [投票][編集]


ひら、ひらり 舞い落ちる葉はまるで
あなたをうつした絵のよう 輝いている

このひとひらの思いは枝から風に吹かれて
落ちた一枚の葉
踏みつぶしてしまえば悲しいだけ

さめない夢の中でいつまでもふたりは
わがままに
じゅんすいに
素直なこころを分けあっていた

吹けばたやすく消えてしまいそうな炎でもけんめいに燃えている
だから僕らも力強く生きるんだ

黄にも朱にも染まる葉たちは冬になれば散ってしまう
だからこそ共にいれる時間を葉たちは大事にする
たとえいつか別れるとしても

それぞれのさだめを受け入れてる

だから僕らも愛しあったのだろう
時にゆるされて
時にしばられて
散ってしまいそうでも細い枝にしがみついて必死に今を生きていた筈だろう

たった一枚の葉だとしてもあなたを守るため あなたを愛すため僕ははかないこの命が散るまで身もこころもささげるよ

「愛」という「キズナ」が生んだその結び目は神様でもほどけないくらいに硬く結ばれてる

ああ僕はあなたを愛すため そのためだけに生まれた一枚の葉

笑ってよ 怒ってよ
こころ開け放してよ
僕が全て 君の全て
受け入れ受け止めるから

かなり不器用だけど
言葉は足らないけど
伝えたい 届けたい
この世界でいちばん愛してる君だけに
この思いを

同時に僕はあなたに愛されるために生まれた一枚の葉

一枚だけの葉なんだ。

2010/10/24 (Sun)

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