詩人:どるとる | [投票][編集] |
雨と涙に濡れながら
憂う私を濡らす雨
これ以上濡らしどころが無いほどにびしょ濡れの心にさらに雨を降らす惨い雨雲
一体 いつまで涙を汚い鼻水と愛想笑いでごまかせばいい?
雨と涙に濡れながら憂う私は考える
頭の中が空になるくらいに様々な思考のかぎりを試みる
されどわからぬ雨の狙い
私は雨の気持ちにはなれないから雨をただ憎むことしかできないから
ただ私は憂うだけ
憂いそして濡れるだけ
雨が降るから
しとしと、と
この宇宙にただひとつ人々の営みがゆるされた青くまるみがかかった世界に。