詩人:どるとる | [投票][編集] |
窓を濡らす小雨以外はなんの変哲もないいつもの夜だ
僕がいて君がいてあたたかい食事もある
だけどいつもとちょっと違うのは
君のおおざっぱなとこが垣間見える
大きな大きな味噌汁の具は消化できても繰り返す悲しみまでは消化できない
分かち合って
譲り合って
慰め合っても
まだまだ悲しいな
朝でも夜でも
それがケンカした時でも
僕はきっと気づかないだけで君に思われてる
そして振り返ると自分の愚かさだけが見えてくる
小雨もやんで
星が出て晴れた夜空
それでも、寒いから
寄り添うふたり
いつもはこんなこと言わないけど
今夜はなぜか
強がりたい気分なんだ
「酒でも付き合えよ」
本当はわかってる
君の大変さ
君の涙
君の言いたいこと
でもわかってるからこそ弱いくせに意地を張る僕だから
いつも君を傷つけてる
君の優しい言葉が
酔った僕の耳に
聞こえたら
涙は抑えきれない
素直に流れるんだ
僕は馬鹿だけどさ
いい加減大人だから
少しは理解してるよ
自分の愚かさも
自分の悪いとこも
だからこそ
だからこそ
何度も確かめるんだ
君の愛のほどを
ああ 考えてみると意外と何もないもんだなあ
今、僕の中には願いなんてものは無い
そして、ただひとつあるとすればこのまま変わらずに君が居てくれること
考えてみると僕の毎日はそれなりに恵まれてて
意外と幸せなものだ
僕が反論する前に
言い訳吐き出す前に
キスをしておくれ
そして黙らせておくれ
僕は君の愛の前だと
何も言えなくなるから
これからもずっと
こんな僕だけどもよろしく ベイベー。