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どるとるの部屋


[2081] 好きだと言おう
詩人:どるとる [投票][編集]


不安と期待を胸にして
歩き出す僕はひとりぼっちだった
空を見上げて
ふと気づけば
夜だった

家のかすかな明かりを目指して帰る
わずかに残った力を振り絞る

僕の声はそこまで
届いているかい?
たいしたことはいつもできやしないけど

愛してるよ
愛してるよ

何度も繰り返す言葉

君にはじめて出会った日を今でも僕は覚えている
君は覚えているかい?

あの日僕らは恥じらいを隠せずにしばらくは互いの目さえ見れずにうまく話せずにいたけど
今はいつでも話ができるよ

誰のためでもなく
今君のため
僕は生きてる
そんな言葉
言えたなら
きっと
君は笑ってくれる
素直に言えたなら

なかなか言えない愛の言葉
それでも言いたい愛の言葉

この胸にずしりと重くのしかかる不安と
見えない壁の前で立ち尽くす僕は
見えないその壁を乗り越えて君に会いに行く

終わらない夜をこえて こえて こえて

絶え間ない光に出会うまで
夜明けはおあずけさ

さあ 君に好きだと言おう
ためらわず迷わず
ああ 君に好きだと言おう

そうだ単純なんだ
秘めてる気持ちを
言葉にするだけだ。

2010/11/19 (Fri)

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