詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
三番線の階段を
わっせわっせのぼって
改札をするりとぬける
空はもう真っ暗
夜の腹の中
家に向かう
足取りは
やっぱ重たいけど
不思議にどこか
穏やかで優しい
気持ちなのさ
今日も疲れたなあ
今日もがんばったな
そういえばお腹減ったなあ
いろんなことが忙しくて
いろんなことが悲しくて
いろんなことが嬉しくて
いろんなことが楽しくて
今日を形づくる
パズルのピースのどれひとつ欠けたら
絵にはならない
だから悲しいことも嬉しいことも結局すべて大切なんだよね? ねえ神様
そうだよね?
今夜は月がきれいだな
ふと君に会いたくなる
帰り道の途中で
君は今、同じ月を見てますか?
月の光がつくる光の路を柄じゃないけどスキップして家路を行く
口笛を吹いて
手のひらで涙隠して
僕は帰るよ今帰るよ
君の居る お家まで
今夜はひとりじゃ眠れないよ。