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どるとるの部屋


[212] 暗黒の日々
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も1日ごくろうさまでした
大変にお疲れのご様子ですね
僕は僕自身につぶやいてみたんだ
足どりはまるで足かせをつけているように重くてさ
ドアを開ける腕さえ思うようにあがらないよ
からだは疲れきってやたら眠くて
早くベッドに身をゆだねたい

温かいコーヒーを淹れてひと息ついたら
今日の日を振り返ることもなくおやすみ
僕の安らかな寝息だけが暗闇の中に聞こえている

明日はかならず来るとして
今日がこうして終わって
目覚めたときにはもう何もかもすべてがうまく消えちゃって傷跡とかもみんな無かったことに
なんてわけがないだろう 明日も記憶はあざやかにいつまでも僕を悩ます
傷跡は消えない

この夜がそっと僕の知らないうちに朝になり日がのぼり夜が明けたら僕もまた否が応でも起きているだろう

でもまだ夜は明けない
夢の中で夢の中でたっぷり癒されたい

この夜は明日もまた愛想笑い浮かべられるように傷跡を癒やす
なんてためにあるんじゃないのさ
疲れきったからだを癒すためにあるのさ
それでも振りまかれる愛想笑い

ほんとうに
ほんとうに
光が見えないよ
希望は僕を見捨てたのかとさえ思ってしまうそんな暗黒の日々
僕のすべてを塗りつぶす
闇にのみこまれてく

卑屈になるばかりで
ストレスはかさばり
すべてがイヤになる
それでも明日は来る
今日もまた今日もまた
生きてしまった
違う 生きててよかった
繰り返す心変わり

ほんとうに
ほんとうに
1日ごくろうさまでした
こんな暗雲の立ち込める 今にも雨が降ってきそうな危うい世界で生きるだけでも一苦労
一呼吸一呼吸がなんだか思いのほか苦しいのさ
生きていたい
だけれど
死んでもみたい
そんな
行き場のない
孤独なボールを
投げたり
受け取ったり
自分とのキャッチボールは続く

また明日も。

2009/10/01 (Thu)

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