詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もない部屋に咲いた無機質な会話を打ち消すように
愛らしい君の声が冬の寒空に溶けた
まるでチョコみたいに
少し大人びたビター味のほろ苦い甘さが僕の目を覚ました
僕らは僕らがそれぞれにわがままで
君と僕との違いは歴然 頭の出来も
だけれどどこで何が間違ったのか
僕らは愛し合う恋人同士 いつの間にか手も繋ぐ関係になった
それはそれとして
これはこれはで
兎に角 僕らは
今を抱きしめる
後先のことなんか
まるで考えず
ただ、ハッピーエンドめざして 走り回るだけなのだ
突然の風に飛ばされた誰かさんのニットの帽子が高く舞い上がったら
冬のはじまり
さあスタートを切ろう
何気ない瞬間の
来るべき瞬間の
一瞬の光を永遠に閉じ込めて それを愛とする
気高きわたしの人生論
今三度またたいて光る
あれはあれとして
それはそれで
兎に角僕らは
今を駆け抜ける
今この瞬間しか
目には入らない
もう、ハッピーエンドめざして 走るしか道はないね
それはそれとして
これはこれはで
兎に角 僕らは
今を抱きしめる
後先のことなんか
まるで考えず
ただ、ハッピーエンドめざして 走り回るだけなのだ
走り回るだけなのだ!