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どるとるの部屋


[2190] 愛と平和の世界
詩人:どるとる [投票][編集]


海を隔てた向こう側で
今日も誰かが
泣いているんだな

壁を隔てた向こう側で
今夜もケラケラ
誰かが笑ってる

それぞれの瞳に映る「今」を見据えた上で

みんな見えてる景色は同じはずなのに
見え方が違うだけで
考え方が違うだけで
たやすく争いは起こり
人が人を傷つけ
あろうことか殺めるふざけた世界

何の理由もないのに
ただそうしてみたかっただけと人の命を奪う人は人じゃない

みんな それぞれがそれぞれに精一杯自分の今を生きていて
だれも それぞれがそれぞれに自分の道を必死になって走ってるんだ

それを無慈悲、理不尽に壊す権利など誰にもありはしないのさ

見た目平和な世界
箱を開ければ
醜い世界が垣間見える
そんな見かけ倒しの世界なんてなくていいから
お願いだから
人の痛みを思ってみてください
人の生き様を切に感じてみてください

僕には何もできない
どうすることもできない
どこかで今日誰かがもしも死んでも
アドバイスすらできない
逃げ腰になるのは
もうやめよう
傍観者に成り下がるその心こそがこの世界に拡がる影を濃くするんだ

同時刻の外側で
誰かは笑ってられるのに
誰かは泣き続けてる
こんな理不尽で
無慈悲な世界があっていいのかなあ?

愛と平和を望んだ
誰かの涙が
愛と平和を汚す
誰かの汚い笑顔に
踏みつぶされてしまう現状

まるで誰かが知らずに踏み潰してしまった花のように
もうそれは取り返しもつかないくらい
狂ってしまった
病んでしまった
人々の心

誰かを傷つけたり
誰かを殺めたりすることなど普通に考えたらありえないのに
それを身勝手な理由で簡単になし得てしまう誰かが僕は憎くて
それを見過ごした僕も憎いよ

愛や平和などもはや死語ですか?

僕は何を信じ君は何を信じ生きていけばいいでしょうか?

踏みつぶされた花に美しさは面影すら消えて土に還り存在さえ無くした。

2010/12/11 (Sat)

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