詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
いつかここに生まれた命は
とてもちっぽけではかない命だから
やがて定められた時が来れば
風に消える炎のように死んでしまう
人はまるで 一本の木の枝々に生えた葉っぱのように
地面に落ちてしまうまでの時間を生きてる
僕はなんのために
ここに生まれてそして
君はなんのために
今も歩いてるの?
理由なんて無いけど
今日も何かが嬉しくて
何かが悲しいのだろう
そして
明日も何かが嬉しくて
何かが悲しいのだろう
人に出会いそして
人と別れていく
その過程の中で
絶え間ない
感情の揺れ動き
繰り返す
たわいもない連鎖
そしてやがて時が来て
大きな大きな風に
葉っぱは落ちて
僕はそれを近くで見ていて
ただただ悲しいなと涙を流すことしかできないんだ
だからせめて忘れないように忘れないようにいたいから
小さな命の最期の輝きを永遠に閉じ込めて
僕だけは忘れないでいるよ
ひとつの
物語が終わる時
どこかで
ひとつの
物語が始まる
生と死 繰り返す中で僕もいつか彼のように彼女のように死んでいくから
それまで葉っぱとしての時間を精一杯生きたいな
小さな命を精一杯
燃やして 燃やして。