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どるとるの部屋


[2216] 僕の知らない君の一日
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


この声は届いていますか?
あなたの心に

闇の向こうへも伝わるように
夜の静けさをじゃましないように
少しだけ空気をふるわすような
そよ風のような唄を唄う

今日はあなたにとってどんな日だった?
悲しかったこと
うれしかったこと
聞かせてよ
聞いてほしいよ

悲しかったね
うれしかったね
同じ時間を過ごせる喜び
少し離れただけで感じるさびしさ

君の知らない
僕の一日を君に
話してあげたい
そして
僕の知らない
君の一日を僕に
話してほしいよ

悲しみも喜びもこの歌声も
夜に沈んでいくよ

包み込むような夜風が心地いいから
苛つくことがあっても怒る気にもならないね

明日は僕にとってどんな日になるかな
泣いちゃうかな
笑っちゃうかな
楽しみだけど
不安なんだ

悲しいような
嬉しいような
不思議な響きさ
僕の心をふるわせる
メロディー
静かな夜に奏でられる唄

悲しかったな
嬉しかったな
同じ時間を過ごした分
束の間離れた時さびしさは増す

君の知らない
僕の一日を君に
話してあげたい
そして
僕の知らない
君の一日を僕に
話してほしいよ

悲しかったこと
うれしかったこと
いやだったこと
笑っちゃうような
くだらないこと

その全てはまるで僕の知らない君が詰め込まれてるおもちゃ箱

ふたを開ければ
たくさんのきらめく
一日が僕の心にあふれるよ

だから聞かせて
悲しかったことも
うれしかったことも
無理に隠そうとせずに開けっぴろげて
話してごらん

何ができるかは
それから考えるから

聞かせてよ
僕の知らない君の一日を
そして
聞いてよね
君の知らない僕の一日を。

2010/12/13 (Mon)

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