詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕が見てるこの空は果てしないもの
だけれどいつか僕が死んだなら
そんな果てしない空も跡形もなく消えてしまう
誰の瞳に映る空でもかならずいつかは跡形もなく消えてしまうさだめなのさ
空を見上げるそのたびに抱く思いは
いつか嘘になるね
この夕暮れの茜色と同じように真っ赤な嘘になるね
だって果てしない空は死んだら何も無くなるから
だけれど見えない
空を見上げる
僕が死んでも
心に広がる空が
今度は僕の心に映るのさ
それだけは
それだけは
嘘にならないから
果てしない空と銘打っても嘘にはならないはずだ
だから僕の中に広がる空は死なないよ
命の息吹きが途絶えても空はずっと人の中で永遠に果てしないまま広がってるんだ
そんな思いで僕は
いつも空を見ている
この空とさよならする日が来ても僕はまた会えること信じてるからさよならは言わずにさよならするさ
空は心に広がるから
空は死なないからさ
僕はいつものようにただ目を閉じて眠るように旅立とう
胸をなでるような優しい風に抱かれて
今はまだ来ない
遠い遠い未来での話
なぜか浮かんだよ
空が映したよ 心に。