詩人:どるとる | [投票][編集] |
不思議なんだよ
うまくは言えないんだよ
だけれど確かなことがあるんだよ
それは言ってしまえば簡単なこと
僕は世界で誰より
君を愛してるってこと
僕が昔 幼かったとき
近くの店の前に
鳥かごがあって
その中にかわいい
九官鳥がいたんだ
通りがかる人
通りがかる人に
何度もおはようと
言っていた
まるでスピーカーのように
僕も何度も繰り返してるから
まるで九官鳥のように
どこで覚えたのか
わからないけど
愛してるなんて
そんな不埒な言葉
どこで覚えたの?
僕もいつからか
叫んでた
そんな言葉です
九官鳥のように
ただ覚えたまま
覚えた言葉を叫ぶ
だけれど魂込めて
九官鳥の声で
街はにぎやかさ
名前は忘れたけど
さりげない勇気をありがとう
やっと僕も言えたんだ
君に愛してるって
確かさ、あの少しあと九官鳥はどっかに引き取られたけど
忘れない君の声
羽根をばたばたさせながら叫んでた愛の言葉
僕も一緒に叫んでたような愛の言葉
君の心にはちゃんと届いたかな
からかうように僕は君に問いただす真夜中。