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どるとるの部屋


[2243] 泣いてるひとのぶんまで
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


夜の向こう側で僕を呼んでいる気がする
気のせいかな
そうじゃないのかな
僕にはわからない

今日もいろんなことがあったけど
一言でいうのなら
「疲れた」
そんな言葉が
一番お似合いさ

今日も僕は笑ってる
だれかが世界のどこかで泣いててもそんなことさえ知らずに
僕が泣いてる時にはだれかが世界のどこかで笑ってる
笑っていたときの僕と同じように僕が泣いてることなんか知らずに

自分のことに精一杯喜んで
自分のことに精一杯悲しんで

賢く生きるためには
他人の涙さえ
気にせずに
今見えている
自分の幸せに
笑えるくらいの
強さと
少し醜いくらいの
邪悪な心が必要なんだ

わかってるさ
僕が笑ってる
この時間も
どこかでは
泣いてる人が
ごまんといること

わかってるからこそ
何もできない僕は
だれかのぶんまで
笑えない人のぶんまで
笑うんだ

泣いてるひとを笑うんじゃなくて
笑ってる自分を笑うように

泣いてるひとのぶんまで幸せをかみしめて
泣いてるひとのぶんまで喜びを味わって

僕は力いっぱい笑うんだ

今日も明日もあさってもそこに泣いてるひとがいるなら
僕の笑顔は
泣いてるひとのぶんまで輝くだろう。

2010/12/20 (Mon)

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