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どるとるの部屋


[2262] 君の影
詩人:どるとる [投票][編集]


夜明け前からはじまっていたんだ
まばゆい朝陽が街を照らすずっと前から

多分理由なんていらないんだ
理由もなく僕らは愛し合い
理由もなく僕らは背中向ける

愛というには少し
大げさかもしれない
恋というには少し
違うかもしれない

それでも僕らは
いつも一緒だった

僕の瞳に揺れる
少しだけ揺れる
君の影がまだ
目の端にちらついて
まだ忘れられない

ひとりで迎えた
朝に目覚めて
カーテン開けても
まぶしい朝とは裏腹によどんだ僕の心

携帯握りしめたまま
通話ボタンずっと見つめて僕は何もできず携帯放り出して

行き先も決めずに
外へ飛び出す

どこへ逃げても
君の影はついてくる

僕には逃げ場所なんてないのさ

愛しさは消えない
それでも君は
僕にとって影でしかない

うつむく明日に
何が見える?
君の笑顔が思い出せないことがもう忘れてしまえるきっかけになのに

どうして君の影は僕につきまとうのかな

愛しさが消えない。

2010/12/26 (Sun)

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