詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
眠れない夜は
ひとりじゃさびしいから
大好きな人に傍にいてほしい
お月さまもきっと
僕が浮かない顔をしていたら 輝くにも輝けないだろう
お人好しなお月さまはみんなの家の窓をのぞいて それぞれの人の心を照らすよ
今夜もまたどこかで誰かが泣いている
今夜もまたどこかで誰かが眠れない夜を過ごしてるんだ
つまらないことなんて 言わないでくれますか?
その人には笑えない理由があって
その人には泣いてしまう理由があるんだ
ぬぐいきれない涙は
胸の中にまだある
積み木のように次から次へと増えていく
悲しみは人には言えない
人には言えないから悲しい
人には言えないことがある
安易にきいてもほしくないんだ
なるべくならそっとしておいてほしい
でもひとりじゃさびしい
そんな矛盾が僕を支配してるんだ
だから今夜も僕は眠れない
眠れないんだ
こんな自分、自分でもイヤになる
でもかわいそうで
仕方ない
矛盾は増えていく
寝不足は明日の
自分をだめにする
誰かと一緒にいたいのに誰とも一緒にいたくない
傍にいて
でも
あまり近づかないで
そんな矛盾の中で
浮き沈み繰り返す気持ちを抱えた
僕は青光りする湖畔の水面で当たりを待つウキみたい
きっと待つだけじゃ
いつまで経っても
獲物なんかかからないのに
それを知ってても
強がりがさびしさを簡単に追い越していく
矛盾した僕だ
君もそんな自分
抱えているんじゃないのかな?