詩人:どるとる | [投票][編集] |
くだらないことで
いら立って
ばからしいことで
すぐカッとなって
蹴り飛ばした
雑誌の山
片付ける姿
鏡にうつるたびに
ため息
薄汚れた窓の外には 赤い夕日が 誰かが奏でるピアノで より切なく見えたよ かといって涙は流れない
人の痛みをわかる人になれと 教わったはずなのに平気で誰かを今日も言葉で傷つけて
あとから悔やんで
結局バカをみる
静かすぎる夜だ
好きなコーヒーさえ不味くてのめたもんじゃないや
明日は晴れるらしいが僕の心はこのままゆけば高確率で雨だろうね
名もない花に名前をつけて
名もない場所に名前をつけて
名もない風に名前をつけて
名もない命に名前をつけて
僕はそうやって
名前のないものに片っ端から名前をつける
そして自分にちゃんとした名前をつけようとするのに
名前が思いうかばない
親がつけてくれた名前はあるのに
僕は何者なんだ?
自分がわからないよ
僕は誰ですか?
ご存じですか?
名もない唄をうたいながら僕は生きてゆく
このふき畑に囲まれた田舎で
名もない唄をうたいながら一人生きてゆく。