詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
朝から黄昏て
窓辺の椅子腰掛けて
飴色の夜明け遠い目で見てる
ため息に1日がはじまり
ため息で1日が終わる
そんな切ない日をもう何度繰り返してるのだろう
独りがかっこいいとか
独りが気楽だとか
そんな言い訳で
他人とのつながりを拒んでる僕の本当の心はさびしさでいっぱいなのさ
形だけのロマンチスト
本当はさびしがりやなのに
また今日も独り
黄昏て
風に吹かれてるんだよ
並木道 コートの裾を巻き上げる風と
ポケットにしのばせた小さな希望
ため息はゆらゆらと
立ち上っては消える
冬のさえた空気に
言葉さえ凍りついて
並木道の木々も
どこか さびしげさ
形だけのロマンチストは所詮形だけだから
痛いとこ突かれたら
すぐに倒れてしまう
本当は弱いのさ
それでも独りぼっちだから黄昏て
強がってるだけなんだ
形だけのおしゃれも
形だけの見栄も
何もかも気取っただけのくだらない幻
ため息に曇る窓ガラス
はらはらと窓をかすめる落ち葉一枚
口笛で締めくくられる1日
それでも幸せだっと言いやがる僕の中の強がりは反省の色も見せないまま
絶え間なく
ロマンチストを演じようとするんだ
切ないため息とくだらねえロマンスの日々
ピカピカに光る
ダイヤモンドのような瞳はもう濁りきって
切なさしか映せない
黄昏しか映さない。