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どるとるの部屋


[2365] 記憶の旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出すよ
あのころの懐かしい日々

まるで万華鏡のようにいろんな景色映す

空の果てまでずっと涙でにじんで
昔のこと思い出す時
悲しくなるよ

でも思い出は歩き続けてはじめてできるから
歩き続けて
歳を重ねれば重ねるほど思い出は増えるね

明日になったら今日という1日も思い出になればいい
明日はもっと素敵な思い出になればいい

思い出は過ぎ去った場所に残した足跡のようなもの
あまりに切ない人の運命だけどそれでも思い出は素晴らしい

だから明日も明後日も
思い出が増えるたび
悲しさも募ります

煮え切らない思いは残るけれど
思い出はやっぱり素敵なものですね

また思い出すよ
あのころの懐かしい日々

小さなころから
変わらない
不器用で 慌てん坊の僕の性格
変わらないものがあるのもまた微笑ましいね
身体ばかり大きくなっただけさ
態度ばかりでかくなっただけさ
中身は変わらない
思い出の中の僕のまま
あなたに向き合う今日さ

母は知っている
父は知っている

昔の僕も今の僕も
変わらないとこも
変わったとこも

だけど僕は思い出の中の人じゃないのさ
思い出の中じゃ生きられない歩き続ける旅人

記憶の中を旅するように 今日も思い出となる この1日さえも通り過ぎていく

明日も瞬く間に過ぎていくけど昨日の僕も今日の僕も何も変わらない 僕は僕さ

同じ目線で
同じアングルで
あなたと向き合い
語り合う

ただの通りすがりさ

やがて 消息さえ
わからなくなる

朧気な記憶の中をさまよう 旅人

名前などあるようで無いのさ

わかってることは
いつも 僕は僕だってことだけなんだ

そしてまた思い出が胸の中で熱く燃えている

振り返ってばかりの日々
それもまた素晴らしい

でも、今を生きよう
思い出は思い出として抱きしめながら

少しずつ 色あせてゆく思い出を忘れないよう。

2011/01/18 (Tue)

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